水を弾き、美しさを保つ技──それが“撥水の術”でございます。たとえばコンクリートに私の術をかければ、雨が降ったり水がかかったりしても、水滴を弾いてしまうので結果的に濡れません。藻や苔も生えにくくなりますゆえ、メンテナンスコストの削減にも貢献できるのでございます。
用 途
水を物体の表面にまとってなじませる“親水の術”は、自然に集まる水、すなわち雨や湿気を利用して美しさを保つ技でございます。たとえば鏡に塗れば、表面の水分を均一に広げて曇るのを防いだり、雨とともに汚れを自然に流し去ったり。未来志向のエコな技だと自負しております。
用 途
普通の和紙と、撥水塗料を塗布した和紙を用意し、ともに水滴をたらして水への反応を比較。その結果、普通の和紙には瞬時に水が染み込んでベタベタの状態になりました。
一方、撥水塗料を塗布した和紙は水をまったく吸収せず、弾かれた水滴が和紙の上をコロコロと転がりました。