一般的なウレタン塗料の耐熱温度はおよそ120°C前後だと言われてる。でも俺は、そんなヤワな奴らとは鍛え方が違うんだ。“耐熱の術”を使えば、バイクのマフラーみたいに200度を超える高温になる部位でも耐えることができる。熱で真っ赤になった鉄も守り切ってみせるぜ!
用 途
俺たちが生きる現代社会には、木材やプラスチックなど、燃えやすい素材でつくられたモノがあふれている。だからこそ、一旦火がついちまうと手がつけられないってわけだ。しかし俺の“防炎の術”を使えば、木材やプラスチックだって見た目はそのままに、燃えづらい素材に早変わりさせられるのさ。
用 途
燃えさかる炎にも、俺はひるまず果敢に立ち向かう。“断熱の術”をかけた素材は、火災時の熱で発泡し、断熱層を形成して熱を遮断する。人の多く利用するビルや飛行機、電車が、万一火災になっても、俺は逃げずに建物と人びとの命を守る。しんがりは任せろ。
用 途
普通のちり紙でつくった花と、防炎塗料を塗布したちり紙でつくった花を用意し、ともに約1300℃のバーナーであぶって耐久力を実験。その結果、普通のちり紙でつくった花は、着火した瞬間に勢いよく炎を上げて燃え尽きてしまいました。
一方、防炎塗料を塗布したちり紙でつくった花は、バーナーで1分間あぶりつづけても炎の当たっている部分が焦げただけで、延焼することはありませんでした。