防御の基本は「硬化」。敵より硬ければ、傷はつかん。木材やプラスチックに塗布することで、素材以上の硬さを与える「ハードコート」とも呼ばれるこの忍術は、まさに最強の鎧(よろい)。傷や摩耗のない美しさを長期間維持することができるのじゃ。
用 途
塗膜で守る相手が、木材やプラスチックといった素材ばかりとは限らん。たとえば柔軟に伸びるゴムの場合、相手に合わせてこちらに柔軟に変化せねば、塗装が割れてしまうじゃろ。そこで、柔軟性と伸縮性を兼ね備えた“伸縮の術”の出番じゃ。ゴムから革製品まで、あらゆる素材にピタリと密着して剥がれんぞ。
用 途
柔らかさも硬さに負けぬ防御力を発揮することがある。わしの“キズ修復の術”は、絶妙な硬度の塗装を施すことで、小さな引っかき傷程度なら数秒で復元してしまう。衝撃をやさしく受け流すイメージと言えばわかりやすいかのう。手ざわりもソフトで気持ちええぞ。
用 途
自己修復塗料を塩化ビニルの板に塗布し、塗った部分と塗られていない部分を真鍮製のブラシでこすって比較してみました。すると、塗料を塗っていない部分は少しこすっただけで白っぽいキズがつき、艶が消えてしまいました。
一方、塗料を塗った部分は傷がつきづらく、小さなキズがついても、すぐに消えて元の艶を保とうとすることがわかりました。